きなり
所在地
用途
構造
階数
敷地面積
建築面積
延床面積
施工
竣工年月
福島県福島市
展示住宅
木造 
地上2階
334.03u
 81.55u
115.41u

吉倉工務店
2010年3月

「きなり」のネーミングは、木材のよさを実感できる<木也の家>と、本物の素材のよさをそのままに味わえる<生成りの家>を意図して名づけました。その名のとおり、地元福島で育った杉、檜、栗材をふんだんに使用して家の骨組みを構成し、外観・内観とも、それが実感できる造りとなっています。部分的に使用する内装材も、漆喰、畳等の自然素材に限定し、その下地も合板、石膏ボード等の建材は一切使用しない造りとなっています。

「きなり」は、シンプルで明快な骨組みを表現し、使用する部材を少なくするために、1層分の柱、梁とそこに矩(かね)勾配(45度)で掛け渡された垂木にて、2層分の空間を確保しています。その分、一本一本の部材は余裕を持った断面を確保し、標準の柱は5寸角です。また、耐震性能として必要となる構造壁は、厚さ1寸のスギの無垢板を柱の間に落し込む工法を採用し、同時に内装材も兼ねた造りとなっています。土台、柱、梁の接合部についても、なるべく構造用金物に頼ることなく、伝統的な継手・仕口により、十分な耐震性能を備え、長い年月に耐えうる安全性を実現しています。

実際に来場していただければ、その骨組み・空間構成は一目瞭然で、隠すことなく現してありますので、木材のぬくもり、やさしさとともに、地元の優秀な職人の技も実感していただけるものと思います。